遠い背中




『報われない』と思うって事は、『報われたい』と思ってる、ってこと?







あの人と、私の距離はビミョーだ。



『ただの友達』?『同級生』?

そう括ってしまうには、少し近づきすぎた気がする。



もちろん付き合っている訳ではない。

だって、お互い、そんな事を口にしたことはないから。



『見ているだけでよかった』のに、だんだんと多くを望んでいる自分に気づいて、びっくりする。

もう少し話がしたい、もう少しそばで見ていたい、もう少し・・・。



もう少し、が溢れてきて困る。



あの人は、そんな風には思っていないのに…。



『報われない』という言葉が脳裏に浮かぶ。

それは、『報われたい』と思ってるって事?

『報われる』って何なんだろう…?



つらつらと考えていたら、おでこにピシッと痛みが走った。

「ココに、皺寄ってるよ?」

覗き込む、いたずらっ子のような瞳。



「〜〜痛いよう、リョーマくん・・」

「なんか、深刻そうだったからさ。」

でこピンされて、痛むおでこを抑える。



「帰るよ?」

そう、促される。

いつかは、なくなってしまうのかも。こんな、ささやかな一瞬も。

『報われない』想いでも、目を逸らしたくない。



「うん。ま、待って…ッ!」

貴方が、立ち止まってくれる間は。











04.08.08


何が書きたかったかビミョー…。



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