色と光




 アンタを好きだと思った頃は、オレのキモチももっと綺麗な色をしていて。


 きっと、アンタが好んで使うような淡いピンクとか、ブルーとか、そんな色だったかもしんないね?




 でも、そんな淡い色たちも、混ぜていくとどんどん変色して、最後には真っ黒になるって知ってた?


 子どもの頃、もっと綺麗な色で絵を描きたくて、好きな色をどんどん混ぜていったコトない?

 子どものオレは、泣いたよ。

 どんどんどんどん、好きな色が、思い描いた色でなくなっていってサ―――。



 アンタのキモチは『光』みたい。


 いろんなキモチが重なっても、どんどん『白く』なっていくんだね?





 色は重なって黒くなっていくのに、光は重なると白くなるなんて・・・。
 確かにお互い好きだと思ってるはずなのに、すれ違っていくオレ達みたいだ、なんて。
 口にするのも悔し過ぎる。



 アンタは、どんどん白く透明になっていって、いつか消えてしまうんじゃないの??



 どんどん黒くなっていく、オレとは違って・・・・・・。





 ねぇ、アンタが消えちゃわないうちに、『しろい』アンタを引き摺り下ろしてもイイ??


 アンタがオレから離れないように―――。


 2人で願った色に ならなかったとしても―――。








2004.2.2


想いの強すぎるリョマさんを書きたかっただけで・・・(逃)



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